第73話

「これはとんでもなく胡散臭い話だよな?」

ディランの問いかけはふたりの間に漂い、グリーンライトクラブの小さな会議室を包む重苦しい緊張感を際立たせていた。テーブルに散らばる無用な書類の山を見下ろしながら、小さな革袋に入ったピクシーダストが、彼らの知らないことすべてを嘲笑うかのようだった。

この時点で、ゼイビアも同意せざるを得なかった。何百年も慎重に隔てられてきた力が突然互いに混じり合い始めていた。しかも「こんにちは、お隣さん!」というような友好的な形ではない。彼らの目の前にあるのは、次元を超えた陰謀という明白で争う余地のない証拠だった。

「妖精たちはこの件に何の利害関係があるんだ?ローグた...

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