第10章:あなたはそれを感じましたよね?

第十章 感じていたんでしょ?

イーサン

俺の心臓が胸の中でめちゃくちゃに高鳴っているのも、彼女にはきっと伝わったはずだ。

俺は唇を噛み、目を閉じて、呼吸と本能を抑えようとした。

彼女の腰を掴んで身体を押し付けたり、服をめくってその尻をまさぐりたい衝動と、必死に戦った。

ありったけの力で彼女に手を出すまいと堪えたが、彼女の匂いがすべてを一層耐え難くさせた。

人が通り過ぎるのを待った。その一分が永遠のように感じられた。彼女はぴくりとも動かず、完全にこわばっていたが、その荒い息遣いは聞こえてきた。

クソッ! 手は抑えられても、俺のモノはそうはいかなかった。カチカチに硬くなって、彼女にきつ...

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