第10章 パーティーに参加する

今井心晴さえパーティーに顔を出せば、優奈が前々から仕込んでおいた筋書きで、あの女は確実に身の破滅――この先一生、H市で胸を張って生きることなどできなくなる。

「じゃあ、決まりね!」

今井優奈は興奮で声が裏返ったように尖る。

「心晴、安心して。ドレスもスタイリストも、私がいちばんいいのを用意する。絶対、会場の主役にしてあげるから!」

「結構よ」

今井心晴は最後のパンを飲み込み、手についたパンくずを軽く払った。声はどこまでも平坦だ。

「服ならある。それより自分の数億の借金でも心配したら? ……古川グループが責任を追及してるって聞いたけど」

借金――その単語が出た瞬間、優奈の顔がさっ...

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