第13章 口げんか

今井心晴の目が、すっと冷えた。

やっぱり――Mが、こちらを見張っている。

古川グループ支社の株価がどれだけ荒れようと、巨大な国際市場の中では小さな波にすぎない。それを、あいつは一瞬で「私の仕業」だと嗅ぎついた。

【K:どうしたの? あんたの物でも動かした? 私の知る限り、Mさんは古川グループの株は持ってないはずだけど】

【M:もちろん持っていない。ただ、面白いと思っただけだ。昔のKは、利益のためなら容赦がなかった。今のKは……少しだけ、感情が混じっている】

【M:H市で何か厄介ごとを抱えているなら、俺に頼めばいい。知っているだろう? 俺の値は高いが、仕事は必ず客を満足させる】

頼...

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