第18章 人違いだった

「お……お嬢様……ほ、本気でございますか……?」

杏奈は手が震えて、カードに触れることすらできない。

「切って」

今井心晴はそれだけ言った。

「それから条件が一つ。この契約の実績は、このインターンの子につけて。……あと、人を見下すような連中は」

青ざめきったウィリアムを、氷の視線で一瞥する。

「今後、このマンションのスタッフとして二度と見たくない。……言いたいこと、分かるわね?」

杏奈は震える指でカードを受け取り、込み上げた涙をこらえながら何度も頷いた。

「はい……はいっ! 承知しました、お嬢様! すぐ手続きいたします! 今夜! 今夜からご入居いただけます!」

クラウドトッ...

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