第21章 大金を投じる

今井心晴はドア枠にもたれ、腕を組んだまま、押し寄せてきた連中を冷ややかに見下ろしていた。

今井洋子が彼女を乱暴に押しのけ、使用人を引き連れ、今井優奈とともに部屋へとなだれ込む。

「くだらない口答えはいい! 私の翡翠のバングルと、お姉ちゃんのネックレスが消えたのよ!」

そして吐き捨てるように命じた。

「まだあんたの部屋だけは探してない。徹底的に探しなさい! 床を剥がしてでも見つけて!」

「ママ、きっと誤解だよ……」

今井優奈はわざとらしく涙をぬぐいながらも、視線だけは執拗に心晴のベッドサイドへ張りつけている。

「心晴……もしあなたが取ったなら、返して? 私は責めたりしないから……...

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