第22章 復讐

今井心晴はため息交じりに感嘆しつつ、笑っているのかいないのか曖昧な顔で今井洋子を見た。

「お母さん。このバングル、普段は金庫から出すのすら惜しんでたよね。お正月とか、よっぽど大事な席じゃないと身につけないじゃない」

小首を傾げ、さらりと続ける。

「それに、あの金庫の暗証番号……知ってるの、家の人間だけでしょ?」

今井洋子は一瞬きょとんとして、反射的にうなずいた。

「当たり前でしょ! 今井家の家宝なんだから、暗証番号だって家の者しか知らないに決まってる!」

「じゃあ、おかしいね」

今井心晴は肩をすくめた。声音は静かで、どこか底冷えする。

「私、帰ってきてまだ数日。金庫がどこにあ...

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