第25章 離間工作

「たぶん……後ろめたさ、じゃないかな」

今井心晴はスマホをしまい、わざと物憂げにため息をついた。

「外で私がひどい目に遭ってるのを思うと、胸が痛むんだって。あと……姉ちゃんは純粋すぎるし優しすぎるから、知らないほうがいいこともある、余計なことを考えさせたくない――そう言ってた。でも、このお金は本気で私に渡したいんだって。好きに使っていいってさ」

「そうそう。これからはもっと姉ちゃんの様子を見に行け、とも言われたよ。体が弱いんだから、あんまり怒るなって」

その一言一言が、刃になって今井優奈の胸へ深々と突き刺さる。

後ろめたさ? 知らないほうがいいこと?

それはつまり、古川俊哉と今井...

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