第27章 蛇を飼う

耳膜を突き破るような悲鳴が、再び今井家の別荘じゅうに響き渡った。

今井優奈は驚きのあまり手にしていた黒い布を取り落とし、感電したみたいに後ろへ跳ねた――が、自分のスカートの裾を踏んでしまう。

どさり、と床に叩きつけられ、後頭部がベッドの脚にごつんと当たった。視界が一瞬、真っ黒になる。

それでも痛みなんて構っていられない。優奈は手足をばたつかせ、必死に後ずさりしながら、喉が裂ける勢いで叫んだ。

「ヘビ! ヘビがいる! 助けて! 今井心晴が毒ヘビ飼って、あたしを殺そうとしてる! 助けてよママ!!」

悲鳴が別荘の天井を引き裂くかのように轟く。優奈はよろよろと立ち上がると、さっきぶつけた後...

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