第31章 生理が来た

彼が戻ってきたとき、ベッドの上の今井心晴は、さっきより明らかに容体が悪化しているように見えた。

体を小さく丸め、眉間をきつく寄せ、苦しげなうわ言を漏らしている。額には冷や汗が滲み、髪の根元までぐっしょり濡れていた。

「寒い……痛い……」

古川俊哉は二メートルほど離れた場所から、その姿を見つめたまま、完全に頭が真っ白になった。

「おい! 今井心晴! やめろって、脅かすなよ! お前、どうしたんだよ!」

手にした物干し竿で、遠巻きに彼女の腕をつんつんと突く。

「まさか……あの病気、出たのか? 薬は? 緊急予防薬とか……!」

今井心晴は聞こえていない。ただ腹を押さえて悶え、顔色は白から...

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