第32章 自ら進んで世話を焼く

古川俊哉はそろそろと椀をナイトテーブルへ置き、得意げに胸を張った。

「生姜、めちゃくちゃ入れたからさ。たぶん効くって」

古川雅哉のこめかみが、ぴくりと跳ねる。

「……これが、お前の作った生姜湯か?」

「は、初めてなんだよ。火加減、ちょっとミスったかもで……」

俊哉は気まずそうに手をこすり合わせた。

「でも成分はガチ! ほんと身体にいいやつ!」

雅哉は鼻で笑い、椀を手に取って匂いを確かめる。ツンと鼻を刺す辛味が立ちのぼった瞬間、彼は迷いなく隣のゴミ箱へ流し込んだ。

「作り直せ。次またこんなの作ったら、お前が飲め」

「ぎゃああっ!」俊哉が悲鳴を上げる。「勘弁してくれ! 俺、ほん...

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