第47章 様子見

今井心晴は、ようやく息をついた。張り詰めていた全身から力が抜けていく。

「死んでないならいい。死んでない……なら、まだ噛みつき返すチャンスがある」

通話を切り、窓の外に浮かぶ冴え冴えとした月を見上げる。瞳の奥に残っていた「家」への最後の未練は、今夜の茶番と一緒にきれいさっぱり消え失せた。

「今井茂雄、今井洋子。蛇一匹すら受け入れられないのなら、娘の私なんてなおさら――」

「今日で終わりよ。恩も縁も、全部」

蛇騒ぎが結局は肩透かしで終わり、さらに今井優奈が流産したという知らせまで入ったせいで、心晴の気分は妙に軽かった。こんなふうに胸の内が晴れるのは、久しぶりだ。

パソコンを開き、ア...

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