第48章 証拠

「証拠は?」

古川雅哉が氷みたいに冷えた声で問う。

「俺の記憶が正しけりゃ、あの蛇はもう確保された。しかも鑑定の結果、毒牙はない。牙のないペットの蛇で、人が死ぬか?」

「それはあの女が狡猾なんだよ! きっと先に毒牙を抜いてたんだ!」

古川俊哉は苦し紛れに言い張った。

「それに、あの病気だって……! あいつ、本当にエイズなんだろ? もし、あの晩――俺にうつして、それで俺が……」

「もういい」

古川雅哉が鋭く遮る。眼差しから、ぞっとするほどの冷気が迸った。

「古川俊哉。頭は飾りか。前にも言っただろ。あの女はエイズじゃない。梅毒でもない。健康体だ。耳が聞こえねぇのか?」

「でも、...

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