第9章 救出

「位置情報を送って。スマホはスピーカーにして。話さなくていい」

そう言い切るなり、今井心晴は運転手に停車を命じた。

「もう行かなくていい。ここで停めて」

運転手に5万を握らせ、ドアを開けて降りる。向かった先は、夜通し営業しているネットカフェだった。

隅の席を確保し、パソコンを起動。すぐさまシステムに侵入し、長いコードを叩き込む。

画面の情報が瞬時に切り替わり、H市の信号制御と、周辺の防犯カメラ映像へアクセスした。

荒い映像の中、黒い改造SUVが数台、ほとんど廃車同然のトラックを執拗に追い回し、囲い込んでいる。

「この状況で……警察も動かないなんて」

今井心晴は目を細めた。ここ...

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