第7章
早朝五時、千鶴は耳障りな警報音で叩き起こされた。
彼女はベッドから飛び起き、兵舎を駆け出した。
基地の外では、誰もが深刻な面持ちで集まっていた。
「どうしたの?」
千鶴は大地のもとへ駆け寄る。
「掘削設備が故障した」
大地の声は重苦しい。
「主軸が折れた。予備の部品はンジャメナから輸送する必要があって、最低でも一週間はかかる」
「一週間ですって?」
ピエールが焦ったように言った。
「しかし、現地の村人たちは一週間も待てませんよ! 三つの村の井戸がすべて枯渇し、彼らは毎日水を汲むために二十キロも歩いているんです!」
千鶴の心は沈んだ。
昨日、基地の外で見...
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