第19章

「柚葉。次からこんなことがあったら、ちゃんと兄貴たちに言え。危ないところに一人で突っ込むなよ。君に何かあったら、俺たちはどうすりゃいいんだ」

 夏川瀬尾は不満げに彼女を睨みつけ、さらに夏川雅之の肩を押した。

「兄貴もそう思うだろ?」

「……ああ」

 夏川雅之が頷く。目が静かに冷たい。

「今回は瀬尾兄さんの言う通りだ」

 鈴鹿柚葉の胸がじんわり温かくなった。素直に頷く。

「わかった。次はしない」

「もう遅い。部屋戻って、さっさと風呂入って寝ろ。ちゃんと休め」

 夏川雅之が急かしながら言う。

「明日は理人兄さんが休みで帰ってくる。みんなで飯に行こう――」

「うん」

 鈴鹿...

ログインして続きを読む