第20章

「窓際の席だって。会う相手がそう言ってた」

「……誰と会うんだ?」夏川理人は目を細め、値踏みするように彼女を見た。「うちの部署の通信経路を使ったハッカーだ。で、君は?」

 鈴鹿柚葉が「んー」と喉を鳴らす。

「噂だと、安全局の人らしい」

 視線がぶつかり、互いに一瞬だけ黙る。

 店員が来て、鈴鹿柚葉はジュースを一杯。夏川理人はティーポットを一つ頼んだ。

 理人が眉を上げる。

「つまり、君……俺の部署の経路で調べ物したってことか」

「うん。すごく使いやすかった」

 この帰ってきたばかりの妹、度胸がありすぎる。理人は内心で舌打ちしつつ、声音を落とした。

「分かってるのか。それ、...

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