第31章

「何ですって?!」

 鈴鹿星乃は顔色を変え、手にしたグラスを振り上げると、そのまま鈴鹿柚葉の顔へぶちまけようとした。

 柚葉は反射で星乃の手首を押さえ込む。シャンパンがぱしゃりと床へ散った。

「鈴鹿柚葉、避けるとか生意気!」

 星乃は怒りで頭が沸騰しそうだった。今すぐその顔面を引き裂いてやりたい、という目になる。

「かける気満々だったじゃん。避けない理由ある?」

 柚葉は鼻で笑う。

「鈴鹿星乃、脳みそ、ちゃんと成長してる?」

 星乃は気が遠くなりそうになり、手を振り上げた。

「鈴鹿柚葉! 今日はその口、裂いてやる!」

 柚葉はテーブルのグラスをひったくり、星乃の顔へ――ば...

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