第38章

「何するつもり?」

 鈴鹿星乃は露骨に眉をひそめ、彼女の手を振りほどこうとした。

 次の瞬間、強い力でソファから引き起こされ、身体がふわりと宙に浮く。

 ドボン――。

 鈴鹿星乃は容赦なくプールへ放り込まれ、水しぶきが人の背丈ほども跳ね上がった。

 ごぼっ、と二口ほど水を飲み、ばちゃばちゃともがいてから、ようやく足をつく。濡れた髪とワンピースが肌に貼りつき、みっともないほど惨めだ。

 一瞬呆けたあと、鈴鹿星乃は鈴鹿柚葉を指さして甲高く叫ぶ。

「鈴鹿柚葉、あんた頭おかしいの?!」

 鈴鹿柚葉は見下ろすように目を細める。

「次にまた人を使って待ち伏せでもしたら、泳がせるだけじゃ...

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