第57章

「結果、出た?」

「うん」鈴鹿柚葉は小さく頷いた。「おばさんの体内毒素の濃度、前回より少し下がってる」

「本来、薬を使わない限り、毒は体内にたまり続けるだけで、自然に減ることはない。おばさんの身体が自己修復を始めたか……あるいは、知らないところで誰かが手を入れたか……」

 伊能黎真は二秒ほど黙った。「血液検査で分かるか?」

「分からない」鈴鹿柚葉はレポートを差し出す。「確認できるのは、濃度が下がってるって事実だけ」

 伊能黎真は受け取ってざっと目を通し、ふう、と息を吐いた。

「理由はどうあれ、母さんの具合が良くなってるのはいいことだ」

 鈴鹿柚葉も同意するように頷く。

「そう...

ログインして続きを読む