第6章

ケィル視点

 よろめきながらベッドに飛びついた。

「ノラ! 戻ったのか!?」

 闇の中、その影がぴくりと固まる。

 次の瞬間、振り向いた相手が両腕で俺の首にしがみついてきた。

 鼻を突く、知っている香り。俺は目を閉じ、むさぼるように口づけた。やっと――やっと見つけたんだ。

 相手も熱を帯びて応える。指先が俺の胸をなぞり、するりと滑る。

 酒で感覚は鈍っているはずなのに、身体の渇きだけはやけに鮮明だった。俺は相手の服を乱暴に引き裂き、指が肌に触れて――

 違う。

 感触が、違う。

 俺ははっと目を開く。差し込む月明かりに照らされ、相手の顔が見えた。

 金の長い髪。碧い瞳。...

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