第13章 極秘ファイルフォルダー

下山凛が口を開きかけた、その瞬間。

「ゴォン――」

会議室の重たい扉が、また左右へ滑るように開いた。下山凛の言葉を、無造作に遮って。

短い休憩は終わりだ。先に連れて行かれ、契約だの登録だのを済ませた第一陣の少女たちが、武装警備員に挟まれながら、ぞろぞろと戻ってきた。

阿部奈々は反射的に振り向く。――そして、たった一目で血の気が引いた。

様子が、おかしすぎる。

アンナと呼ばれていた子は、出ていくときには完璧なメイクで、口元に自信すら浮かべていたはずなのに。今は魂を抜かれた人形みたいだった。

制服は乱暴に裂け、金髪は根元からごっそり引きちぎられたのか、頭皮に赤い滲みが残っている。視...

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