第16章 誰の仕業だ?

金属の扉が、再び左右へ滑るように開いた。鈍く腹に響く機械音が、会議室の白い空気を揺らす。

モニカが大股で入ってくる。

そして一瞬で、最後列の隅。肩を小刻みに震わせて縮こまっている阿部奈々を見つけた。

「奈々!」

モニカは迷いなく駆け寄り、氷みたいに冷えた椅子から奈々をぐいっと引き起こした。

「どうした? 何があった?」

阿部奈々は、さっきまで必死に涙を眼球の奥へ押し戻していた。

けれど、モニカの――あの馴染みの、強引で、頼れる声を聞いた瞬間。

親友が、ちゃんと生きたまま目の前に立っているのを見た瞬間。

張りつめて、今にも切れそうだった神経が、ぷつんと音を立てて崩れた。

「...

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