第17章 生存法則

阿部奈々は最後列の椅子に身を縮め、うつむいたまま自分の足首にはめられた電子足枷を見つめていた。赤いランプが、ちかちかと無慈悲に点滅している。

周囲の少女たちは、順番に契約書へ署名させられ、まとめて何人かずつ戻されてきた。

精神病院を「恋愛ゲームみたいなキラキラした舞台」だと勘違いしていた――あの馬鹿みたいな熱狂は、冷えきった現実に叩き潰され、跡形もない。

嗚咽を押し殺して泣く子。神経質に爪を噛む子。緑の制服の子はゴミ箱を抱え込み、胃の底から絞り出すようにえずき続けている。

そのとき。

演壇のマイクが「ザザッ」と耳を裂くノイズを吐いた。

下山凛が、再び壇上に立つ。

獰猛な刀傷の走...

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