第136章 まさか彼は流川瑛介にも及ばないのか?

運転手は頭皮がぞわりと粟立ち、仕方なくアクセルを強く踏み込んだ。一秒たりとも、もたつけない……。

一時間後。二人は研究所の正門前に到着した。

車を降りた瞬間、栗原舞歌は言葉を失った。瞳が小さく震え、顔いっぱいに喜びが広がる。

――圧巻だ。

海外の研究所だって十分トップクラスだと思っていた。けれど目の前の規模と格は、比べものにならない。

「中のレイアウトも全部、設計どおりに進んでる。入って見てみるか」

流川瑛介に促され、舞歌はふっと微笑む。

「ぜひ。喜んで」

足を踏み入れた途端、胸の鼓動が勝手に跳ね上がった。どくん、どくんと、耳の奥まで響くほど。

内装はすでに終盤で、機材も次...

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