第140章 触れてはならない者に手を出した

木村所長ははっと顔を上げた。瞳の奥に浮かんだのは、信じがたいという色。

「……何だと?!」

この席に何十年も座ってきたのだ。所長じゃないと言われて、はいそうですかで済むはずがない。

木村所長は顔を強張らせ、声を荒らげて言い返した。

「流川社長、たとえあなたが権勢を誇ろうと、それが私の職と何の関係があるんです? ここで脅しをかけるのはやめていただきたい!」

「あなた方の研究所は、林田教授が亡くなり、江藤辰木が去ってからというもの、目立った研究プロジェクトが一本も前に進んでいない。以前の水準すら維持できず、収益は右肩下がり……今や赤字だ」

「今日、俺が好意で投資の話を持ってきたのに、...

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