第41章 彼女の罠にかかった

栗原舞歌はその言葉を聞いた瞬間、身体がわずかに強張った。

まつげが微かに震え、正面の鏡に映る自分を見つめる。

シンプルなシャツとパンツ姿のはずなのに、首元だけがやけに華やかで――それがかえって彼女を、否応なく魅力的に、眩しく見せていた。

冷たいダイヤが肌に貼りつく。ずしりと重い。けれど、その重みでも、胸の奥に渦巻く皮肉は押さえつけられない。

栗原舞歌は振り返り、唇の端を持ち上げ、千崎謙人へやわらかな笑みを向けた。

千崎謙人がそれに応じて微笑み返した、その瞬間。

栗原舞歌は、氷のような声で言う。

「そのネックレスがないと、私はあなたの隣に立つ資格もないの?」

千崎謙人も、スタイ...

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