第48章 後になって気づく

聖マリア総合病院。

VIP病室の中、千崎謙人は顔色を落とし、江藤乃唯の傍を離れずにいた。

ベッドに横たわる彼女の頭には分厚いガーゼが巻かれている。それでも、そこからじわりと血が滲んだ跡は隠しきれない。

医師は言った。転倒による負傷の程度が重い。目を覚ましたとしても、記憶障害が出る可能性がある――覚悟しておいてください、と。

知らせを受けた瞬間、謙人の胸は潰れそうになった。押し寄せる罪悪感が波のように彼を呑み込み、息の仕方さえ分からなくなる。

枕元の椅子に腰を下ろすと、勝手に過去が蘇る。幼なじみとして一緒に育った日々。月と星に見守られながら、真剣に交わした誓い。

そうだ。彼は乃唯に...

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