第6章
翌日の午前、周防グループ取締役会。
会議室の扉が押し開けられる。
三名の弁護士を従え、私は部屋へと足を踏み入れた。
東野明司の言葉が唐突に途切れた。私を見るなり、彼は眉をひそめる。
「薫子、どうして会社に? 今は会議中だ。応接室で待っていてくれ」
彼を無視して、私は室内を見回す。そして――私の席に、日村菫が座っているのを見つけた。
小首をかしげ、私は問う。
「いつからこのグループに、新しい株主が増えたのかしら」
日村菫は顔を真っ赤にして立ち上がり、東野明司の背後へと逃げ込む。
「椅子を替えて。汚れているわ」
と、私は告げた。
すぐに椅子が交換され、私は...
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