第111章 松原聖矢が崩壊した

「確かにね……」

白石菜々子は、自分の実力を証明したくてたまらないのだ。

小泉星菜は目をわずかに揺らし、今村拓弥の言葉に内心では大きく頷いた。けれど表情には出さない。

「白石菜々子さんたちの作品が良いかどうかは、私たちが決めることじゃないわ。審査員のみなさんの判断次第よ。拓弥、まだ早い。今日は最後まで気を抜かないで。すぐ私たちの番なんだから、気持ちを整えよう」

「はい」

今村拓弥は力いっぱい頷くと、背筋をぴんと伸ばして座り直した。

「審査員のみなさま、作品が完成しました」

十数分後。白石菜々子と松原聖矢は同時に手を止め、司会役の田村玲子に作品を掲げてもらい、会場へ向けて披露した...

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