第18章 星菜、引っ越してよ!

「ゴホッ……ここ、どこ……」

医師が出ていって間もない病室に、かすれた咳の音が落ちた。

小泉星菜が目を覚ましたのだ。

「星菜、動かないで」

今村真崎は眉間にしわを寄せ、すぐベッド脇へ回り込むと彼女の手の甲をそっと押さえた。

「医師が言ってた。足は軽い骨裂だし、頭もけっこう打ってる。何日かは安静だ」

「うん、分かった」

星菜はずきずきする頭を押さえ、気力で笑顔を作ってみせる。

「今村さん……助けてくれて、ありがとう。あなたが来てくれなかったら、私、まだあの階段の下に倒れてた」

「星菜、ここ数日いろいろあったけど、もう友だろ」

真崎は視線を落とし、低い声で宥めた。

「俺に気...

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