第37章 ママ、あなたはひどすぎる

「うぅ……星菜さん、すごく痛い……」

白石菜々子は床にへたり込み、頭と脚から紅の血が流れ落ちた。あっという間に服が濡れていく。

「……大丈夫?」

小泉星菜は、菜々子がわざと階段から落ちたのだと分かっていた。自分を陥れるためだろう、とも。

それでも――放っておけなかった。根が、そういうふうにできている。

迷った末に、星菜は二歩だけ前へ出て、下へ降りようとした。

「近づくな!」

その瞬間、背中を乱暴に突き飛ばされる。

星菜の体がぐらりと傾き、数段下へ落ちかけた。

間一髪――今村拓弥が腕を伸ばし、彼女を引き寄せた。

「小泉さん、大丈夫ですか?」

星菜が立ち直ったのを確かめてか...

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