第48章 小西麻里が失踪した

「……分かった」

ウタクグループ本社、最上階。社長補佐室。

疲れと苦さが滲む小泉星菜の声を聞きながら、坂本大翔の目がすっと陰る。口では要求を呑んだものの、通話を切ったあと、彼は意を決して松原真哉の執務室へ向かった。

「松原社長、少しご報告がございます」

数分後。ドアを開け、松原真哉の傍まで歩み寄ると、坂本大翔は軽く咳払いをした。

「本日、奥さまがデパートで買い物をしている最中、川島さんと遭遇しまして……川島さんが――」

「……星菜が、君に泣きついたのか?」

書類に目を落としていた松原真哉は手を止め、ゆっくり顔を上げる。氷のような視線で坂本大翔を一瞥した。

「小泉星菜と川島晃が...

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