第68章 松原聖矢に小泉さんへ謝罪させる

「謝らない。私は間違ってない。どうして私が謝らなきゃいけないの?」

「ママ、嫌い。今村拓弥は信じるのに、僕のことは信じてくれないんだ」

小泉星菜が言い終えるか終えないかのうちに、松原真哉が口を開くより先に、松原聖矢が突進してきた。また蹴って殴ろうとする。

だが今度の小泉星菜は構えていた。聖矢の足が届く前にひらりと身をかわし、冷えた目で一瞥する。

「松原聖矢。腹が立ったら手が出るのは、最悪の癖よ。警告するわ。次にもう一度でも触れたら、絶対に許さない」

――許さない?

それって、どういう意味だ。

叱るだけじゃない。やり返すとでも言うのか。

聖矢は、自分がそんなふうに扱われるとは思...

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