第80章 パパにあなたと離婚させる

「無理しなくていい。俺、母さんに付き合ってほしくない」

小泉星菜はふっと鼻で笑うと、松原聖矢の目の前で松原真哉と白石菜々子にそれぞれ電話をかけた。

聖矢が目を覚ましたこと、そして今すぐ会いたがっていることを淡々と伝える。

それから聖矢の瞳をまっすぐ見据え、落ち着いた声で言った。

「それと、私、暇人じゃない。もう仕事も決まったの。しかも二つ」

「母さん、なんでわざと俺に逆らうの?」

松原聖矢は悔しそうに眉を吊り上げた。

さっきから星菜が、またあの冷たい目で自分を見る。それが腹立たしくて、同時に胸の奥がちくりと痛む。

「俺、母さんがその顔するの一番嫌い。いつも俺のこと押さえつけて...

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