第83章 ママが一番役立たずだ

「加点になるの?」

小泉星菜はそう聞くなり、反射的に眉をきゅっと寄せた。

「うちのパパ、仕事が忙しくてさ。前に園であった親子イベント、僕いっこも出てないんだ」

「でも今度の親子レース、今学期さいごの行事でしょ。もし僕がまた出なかったら、どれだけ勉強できても、期末の評価で一位になれないんだ」

小泉星菜がすぐにうなずかなかったのを見て、今村拓弥は唇を噛んだ。次の瞬間、目尻が赤くなる。

「小泉さん、お願い……助けて。最後の出番を選べばいいよ。そうしたら松原聖矢も、松原さんも、白石さんも、たぶんもう帰ってる。会わなくていいから」

「ばかだなあ」

小泉星菜は大きく息を吐き、慌てて手を伸ば...

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