第10章 伊代雲光が行方不明

部屋中を探し回った末、長島おばさんは小さなメモを見つけた。

【長島おばあちゃんへ。新しくできた友だちに誘われて遊びに行くね。晩ごはんは帰って食べないよ。――団子】

整いすぎた、綺麗な字。とても七歳の子どもの筆跡には見えない。

それでも長島おばさんは、深く考えなかった。

書斎から出てきた伊代妃奈が、何気ない調子で尋ねる。

「団子は?」

「坊ちゃんが新しいお友だちと遊びに行くって。ほら、これ」

長島おばさんは紙を差し出した。

伊代妃奈はメモを見つめ、眉をほんのわずかに寄せる。

団子は頭の回る子だが、性格は落ち着いていて、友だちが多いタイプじゃない。なのに、突然外で遊ぶ?

胸の...

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