第13章 彼女が目を覚ましたら、あなたの母親を救う

手術室の外。

「庄司さん。反対するっていうなら、いったいどの立場で言ってるんですか?」

立花郎生は庄司景悠をもう一度見ることもなく、まっすぐ看護師長に告げた。

「手術着を用意してください。執刀は俺です」

看護師長は伊代妃奈と一緒に海外から戻ってきたチームの中核で、立花郎生のことも当然知っている。

すぐに背筋を伸ばし、うなずいた。

「はい、立花教授」

医学界において、立花郎生の名は絶対だ。

庄司景悠は、目の前で手術室の扉がゆっくりと閉まっていくのを見つめ、鼻でごく小さく笑った。

そして踵を返し、迷いのない足取りで去っていった。

……

庄司家本宅。

新谷木雪は、宝物でも運...

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