第14章 あなたは私のママじゃない

その目鼻立ち、その輪郭――まるで同じ型から彫り起こしたみたいだった。

どうして伊代妃奈が、沢弥の写真を持っている?

そう思った瞬間、ベッドの上の人影が、かすかに呻いた。

……目を覚ましかけている。

庄司景悠ははっとして、ネックレスを握り潰すように掌へ押し込み、すぐさまスーツの内ポケットへねじ込んだ。

伊代妃奈がゆっくりと目を開く。天井に焦点が合うまで数秒、それからようやく隣へ視線が流れ――彼女の瞳が、庄司景悠を捉えた。

「……こんにちは」掠れた声が喉を擦る。「すみません、ここは……どこですか」

心臓が、理由もなく一拍抜けた。

「病院だ」

「病院?」伊代妃奈は眉を寄せた。頭の...

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