第43章 お前に見せてやる、何が本当の狂人か

庄司景悠の顔から、すっと血の気が引いた。氷みたいに冷える。

「俺の結婚は、俺が決める」

「あなたが決める? どうやって決めるの!」庄司大奥さんの感情が一気に燃え上がる。「どこから湧いて出たのかわからない女を娶るっていうの? あの女、あなたに一体何をしたのよ!」

「俺は新谷木雪とは結婚しない」

庄司景悠の返事は、刃みたいに揺らがなかった。

「……っ、あなた!」

庄司大奥さんは胸元を押さえ、顔を真っ赤にして息を荒くする。「……私を、気で殺すつもり……!」

そのまま勢いよく横を向き――

「ぶっ」

血が一口、ベッド脇のカーペットに飛び散った。

「大奥様!」

「母さん!」

庄司...

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