第45章 伊代雲光の存在を突き止めた

「パパ、ちゃんと攻めないと!」

庄司沢弥は父の反応が薄いのを見て、焦りを隠せなかった。

「ママにお花を送って、映画に誘って、おいしいものも買ってあげて! そうしないと、ほんとに他の人のところへ行っちゃうよ!」

庄司景悠は、息子の小さな顔を見つめたまま、しばらく黙っていた。

やがて書類を閉じ、電話をかける。

「伊代妃奈を洗え。海外にいた7年分、細部まで全部だ。特に交友関係。とくに立花郎生って男――そいつの周りも含め、資料を全部。夜が明ける前に、俺のメールへ送れ」

「承知しました」

庄司沢弥は、父の一連の動きがあまりにも淀みなくて、逆にぽかんとした。

……これが、大人の“追い方”...

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