第100章 絶対に探し出す

重久瑛介は、それでも黙ったままだった。

「……彼女は元気だ」

長い沈黙ののち、ようやく口を開く。

「俺が、ちゃんと面倒を見る」

矢川七海はしばらく彼を見つめた。次の瞬間、堰を切ったように涙があふれ出す。

「重久瑛介、私は相談してるんじゃない!」

矢川七海は崩れた声で叫んだ。

「どこにいるのか言って! 一度でいいから会わせて!」

それでも、重久瑛介は沈黙する。

矢川七海の頭の中で、理性という名の糸がぷつりと切れた。

彼女は勢いよく手を振り上げ、重久瑛介の頬を容赦なく叩きつける。

ぱん、と乾いた音。

重久瑛介の顔が横に弾かれ、歯が唇の内側に当たった。口角に、すぐ赤い筋が滲...

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