第16章 自分の仕事をすればいい

その突っ込みの中には、たしかに検討に値するものもあった。だが大半は、ただ揚げ足を取るためだけの難癖にすぎない。

「前谷さん、ご指摘いただいたこの数点についてですが……」

内田秘書がたまらず口を開いた。池川里緒をかばおうとしたのだ。

だが、前谷明梨はぴしゃりと遮る。

「私はデザイナーに聞いているのであって、秘書に聞いているんじゃありません」

その場の空気がわずかに張りつめる。

「OCのデザイナーって、その程度なんですか? 答えられないなら、いっそ辞めたらどうです?」

内田秘書の顔色が変わった。何か言い返そうとした、その瞬間――池川里緒が目で制した。

そして、静かに口を開く。

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