第40章 二人は寝た

池川里緒が目を覚ましたのはいいが、しばらくぼうっとして、ようやく思い出した。昨夜、自分は二人の寝室に泊まったのだ。

知らない客間で目を覚ましたものだから、一瞬、よその家に紛れ込んだのかと錯覚した。事情がつながった途端、ようやく胸の息を吐く。

目を閉じたまま枕元を探り、サイドテーブルのスマホを手に取る。癖で画面を点けた。

まだ早い。7時を少し回ったところだ。もう少しだけ寝ようとスマホを置きかけた、その指が――無意識にSNSのアイコンを開いていた。

タイムラインが更新され、新しい投稿がいくつか弾けるように並ぶ。

里緒は漫然とスクロールした。

矢川七海がデザイン系ニュースをリポストして...

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