第41章 ほかの女の世話をしている

医師がドアを開けて入ってきた。池川里緒を手早く診察し、異常がないと確認して、ようやくほっと息をつく。

今年受け持った患者の中でも、ここまで肝を冷やしたケースはそうない。運び込まれたときには全身が火のように熱く、ほとんど意識もなかったのだ。

何時間経っても熱は下がらず、このままなら転院の手配を――というところで、ようやく体温が少しずつ落ち着き始めた。

「過労のうえに身体を冷やして、しかもここまでこじらせるなんて……」

医師は小さくため息をついた。

「若いんですから、仕事が忙しくてもちゃんと休まないと駄目です。身体はご自身のものですよ。壊してしまったら、何も残りません」

池川里緒はこ...

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