第51章 好きなの選びなよ

「私があんたたちをでっち上げてるっていうの?」

池川里緒は怒りで全身をわなわなと震わせた。

「重久瑛介。私の前で、ちゃんと私の目を見て言える? あんたたちの間には何もないって、ほんとに潔白だって」

「そうだよ! 寝たよ、それがどうした!」

畳みかけるような問いに、重久瑛介はついに逆上した。怒鳴るように吐き捨てる。

「明梨は俺を必要としてる! お前なんかより、ずっとな! 明梨はお前みたいに棘だらけじゃない。すぐ離婚だなんだって騒がないし、そんな気色悪い目で俺を見たりもしない! 俺が明梨と寝たかったんだ。これで満足か、池川里緒!」

池川里緒は、凍りついた。

重久瑛介もまた、はっとし...

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