第64章 助ける方法はあるのか

重久瑛介は煙草を挟んだ指に、ふいに力を込めた。

しばらくしてから深く一吸いし、ゆっくりと吐き出して、ようやく口を開く。

「つまり、お前の結論は――現時点の証拠だけを見る限り、池川里緒がリンダのほうを盗作した可能性が高い、ってことか」

田村ディレクターは一瞬ためらったが、結局は小さくうなずいた。

言葉を切り、重久瑛介の顔色を慎重にうかがう。

重久社長と前谷明梨の因縁めいた関係は、彼も噂程度には耳にしていた。

少し考え、探るように付け足す。

「重久社長。もし、こちらとして――専門的な観点から、前谷さんとイエンにとってより有利な結論を明確に出す必要があるなら、私のほうで……」

言い...

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