第一百三十九話

面会時間は、午後二時だった。

廊下の蛍光灯は古い型で、白く冷たい光が均一に降り注ぎ、通る人の顔から温度を奪っていた。私は職員の後ろについて歩きながら、自分の足音がコンクリートの床に響くのを聞いていた。一歩、また一歩。やけに鮮明に聞こえた。

佐伯は私の左側を歩いていた。何も言わなかった。黒崎は半歩遅れて続き、コートのポケットには録音機器が入っていて、スマートフォンはすでにマナーモードになっていた。

ドアをくぐる前に、私は心の中で言葉を一度並べ直した。

何を言うかのためではなかった。確認するためだった——今日ここに来た理由を。

面会室は、思っていたより狭かった。分厚い強化ガラスの向こ...

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