第一百五十話

レイヴンは胸飾りをベルベットの台の上に置いた。デスクランプの光が差し込み、六芒星の切子面が細かな白い光を散らした。

私はそれをずっと見つめていた。

何も言わなかった。

凛人が私の後ろに立っていた。彼も何も言わなかった。部屋の中には、佐伯が書類をめくる音と、美鈴がときおり息を潜める音だけが聞こえた。

レイヴンは拡大鏡をかけ、身を屈めて、レンズを胸飾りの縁に近づけた。彼の手は安定していて、まるで手術をしているようだった。

「カット、」と彼は言った。「申し分ない。」

私の胸の中で、何かが沈んだ。

「銀糸の流れ、」彼は続けた。「収め方の力加減、台座の荷重分布……」彼は少し間を置いた。...

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