第一百六十三話

三者面談は午前十時に設定された。

学校は図書室の片隅にある小さな応接室を会議の場に選んだ。四方は書棚に囲まれ、二枚のカーテンは半分だけ引かれていて、光は水蒸気を含んだような重さを帯びていた。私は凛人の左隣に座り、佐伯が右側にいた。テーブルの向かいには保護者代表と彼女が連れてきた弁護士、そして椅子の背もたれに自分を溶け込ませようとしているように見える二人の担任教師がいた。

日向は廊下に残した。生活指導の先生が付き添っている。

それは私が譲らなかった点だった。この子は、自分が何度も交渉の道具として扱われる声を、直接耳で聞く必要はない。

保護者代表は本田という苗字で、紺色のジャケットを着て、...

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